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HP と Twitter を補完するとともに、互いの密接な連携を図るため、本ブログを開設した。三位一体を目指す。情報提供、広報活動、教育・啓蒙活動の一環として、肩の力を抜き、冗長性を廃し、簡にして要を得た文章を書くよう心がける。
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「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」の新装開店
本 Web サイトで配付している拙作ソフトの更新を長く怠ってきましたが、本日、三つのアーカイブファイルをアップロードするとともに「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」のページを全面的に刷新しました。コロナ禍の中、アーカイブファイルの更新に向けて奮闘しました。Windows 版が3年ぶり、macOS 版に至っては実に4年ぶりに更新したことになります。この間、RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境は劇的な進化を遂げました。Windows 用 BusyBox の導入に伴い全バッチファイルをシェルスクリプトに置き換えた結果、GnuWin32のコマンドと 付属 DLL、onigsed をお払い箱にしました。一方、macOS 用エディターは Jedit X から Jedit Ω に代変わりし、構文カラーリング、スマートインデックス、階層化マクロメニューなどの新機能が使えるようになりました。

RIETAN-FP は v3.04 にバージョンアップしました。二面角に抑制条件を付加すると、まれに発生する不具合を解決しました。残差二乗和が減少しなかったときに、それまでに到達した最小の残差二乗和を与える解に戻らないことがあるという長年未解決だった不具合が解消しました。また、リートべルト解析途上の結晶データを含む VESTA 形式ファイルの逐次生成と結晶模型の自動表示が可能となりました。さらにリートベルト・Le Bail 解析における Rwp の変化を gnuplot でグラフ化するためのマクロ Rwp を追加しました。

過去13回、催してきた無料講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」に参加したことがない方は有用なユーティリティーがいくつか増えていることに気づくでしょう。とくに逐次リートベルト解析用シェルスクリプト sda.command は汎用性が高い自信作です。プリプロセッサー Tink の文法に則って記述された入力ファイル hoge.ins には、シェルスクリプトで文字列を置換しやすいという特徴があります。可動イオンの拡散経路の可視化ユーティリティー PyAbstantia を RIETAN マクロから手軽に実行できるようにしました。

RIETAN-FP・VENUS システムに関係する文献は「参考文献」として別ページにリストアップしました。ただし高温超伝導体関連の文献は夥しい数に上るため、拙作ソフトのユーザーにとってはない方がましと判断しました。

上記無料講習会用コンテンツをインストール済みの場合、それをアンインストールする必要はありません。今回配付するアンインストーラーで RIETAN-FP・VENUS システムだけをアンインストールしてからインストールするようお願いします。

ドキュメンテーションにあたっては、何十年もかけて培ってきた LaTeX のスキルが威力を発揮しました。Microsoft Word で長い文書をいくつも書き上げるのは、到底無理でした。documents フォルダーを眺めると、無料講習会用チュートリアル
  • Win_exercise.pdf: Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システムと 外部プログラムによる粉末構造解析(無料講習会用チュートリアル)
  • Mac_exercise.pdf: macOS 用 RIETAN-FP・VENUS システムと 外部プログラムによる粉末構造解析(無料講習会用チュートリアル)
  • RIETAN_VESTA_cooperation.pdf: RIETAN-FP と VESTA の連携による三次元可視化 とファイル変換(VESTA 講習会用チュートリアル)
が追加されたことが目に付くでしょう。いずれにも実習用コンテンツを自習できるよう全手順を記しました。

RIETAN_VESTA_cooperation.pdf の序言には私が 3D 可視化ソフトの開発に取り組んだきっかけが記されています。以前からある6つのマニュアル

  • Readme_Win.pdf: Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 利用の手引
  • Readme_macros.pdf: Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の手引
  • MPF_multi_Win.pdf: Windows 用 MPF_multi.command のマニュアル
  • Readme_Mac.pdf: macOS 用 RIETAN-FP・VENUS 利用の手引
  • Readme_scpt.pdf: macOS 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の手引
  • MPF_multi_Mac.pdf: macOS 用 MPF_multi.command のマニュアル
は全面的に改訂しました。Readme_Mac.pdf は英語から日本語に書き直しました。マニュアルやチュートリアルでは随所で Evernote の公開ノートやブログエントリーにリンクを張っており、PDF ファイルの肥大化を防ぐとともに見通しを良くしています。Readme_Win.pdf と Readme_Mac.pdf にはサードパーティー製ソフトを RIETAN-FP・VENUS システムと連携させるためのインストール法を詳述しました。

リートベルト法の考案から半世紀を経て、今や通常のリートベルト解析は単なるルーチンワークに過ぎなくなってしまいました。新たなソフトを開発したり既成品に新機能を追加したりしたところで、大した評価や利益に繋がらないという厳しい現実に直面する羽目に陥ります。一方、高価な商用ライブラリーなしに厳密解を導き出せる MEM 解析プログラムと結晶学的研究や電子状態計算に役立つ高機能かつ高速な 3D グラフィック・プログラムの開発は参入障壁がきわめて高く、DysnomiaVESTA の牙城を崩すのは至難の業といって過言でありません。VENUS システムのメンバーである Alchemy というコンバーターを使えば、国内外のパルス中性子源に設置されたマルチバンク回折装置で測定した TOF 粉末中性子回折データのリートベルト解析結果から Dysnomia—VESTA の組み合わせにより散乱長密度分布を 3D 視覚化できます。VESTA が世界的普及を果たした日本で唯一の結晶学的ソフトウェアであることは、「NIMS 発の論文で被引用数トップの地位を確立!」に記した厳密な数値データから明らかです。3D 可視化ソフトのマーケットは巨大です。しかし我が国以外では見向きもされないローカルなソフトだったら、NIMS No. 1の被引用数は到底達成できません。

RIETAN-FP, Dysnomia, VESTA は多くのユーザーによって使い込まれた結果、十分枯れています。しかし、開発の手を休める気は毛頭ありません。現在、外部プログラムとのアプリケーション間通信を通じて VESTA をコントロールできるよう拡張している最中です。その機能は VESTA 3.5.5 以降でも使えますが、まだ建設途上です。完成の暁には VESTA の主要機能を Fortran プログラムや bash・python スクリプトで制御し、イメージをリアルタイムで変化させることはもとより、ファイルフォーマットの変換エンジンとしても使えるようになります。このたび統合支援環境に追加した python マクロはそのための布石に他なりません。模倣者にとって難易度が高い MEM・MPF 解析と三次元可視化に軸足を移した RIETAN-FP・VENUS システムは今後ますます利用価値が高まり、輝きを増していくと確信しています。

CIF 関係のユーティリティーの充実ぶりには目を瞠るものがあります。lst2cif で解析結果を CIF に変換し、cif2pdf により図表入りの英文報告書に変換した後、それを E2J で「和訳」できます。 もちろん VESTA は CIF を入出力できます。RIETAN-FP・VENUS システム外ではありますが、CIF コンバーター cifconv.command は CIF を 多相リートベルト解析用入力ファイル、固溶・部分占有サイトを含む不定比化合物をモデル化した誘導構造の CIF、VASPQuantum ESPRESSO などの入力ファイルに変換可能です。

上述のように学術的意義が高い最新の RIETAN-FP・VENUS システムを無償で公開したことを誇りに思います。「無料」は経済格差の是正に資する最重要機能であり、商用ソフトをはびこらせてはならないというのが私の信念です。本システムが年々拡大しつつある経済的不平等を埋め、諸分野の研究・開発に貢献することを願ってやみません。
NIMS 発の論文で被引用数トップの地位を確立!
本エントリーは2017年06月26日に投稿した「NIMS 発の論文で被引用数トップの地位を獲得!」を2020年8月3日時点の最新データに基づいて更新したものです。

2000〜2010年の間に世界トップクラスの被引用数を獲得した100人の材料科学者のうち、唯一の日本人が不肖私めだったという椿事については「世界の材料科学者トップ100にランクイン」と題するエントリーに記しました。この衝撃的事実は、当時、特別顧問を務めていた PANalytical のオランダ本社からの通知により、遅ればせながら2016年夏に知りました。もちろん私は材料科学者と名乗れるほどの実績は持ち合わせていません。Materials Science Forum 誌に掲載された RIETAN-2000の先駆け版 (Izumi & Ikeda, 2000) に関する高被引用論文が「泉=材料科学者」という誤解に直結したのでしょう。当時、同社から広報活動に使わしてもらえないかと打診されたのですが、何分にも5年前の調査結果ですし、材料研究には興味がなかったため、丁重にお断りしました。その代わり、東日本大震災の直前にタイムスリップした私が書き散らしたという体裁に脚色し、上記エントリーに仕立て上げた次第です。

昔話はこれくらいにして、最新のトピックスに移りましょう。本日、Elsevier の文献データベース Scopus により物質・材料研究機構(National Instutute for Materials Science: NIMS。旧金属材料技術研究所と旧無機材質研究所を含む)の研究者が著者に含まれる全論文とそれらの被引用数を検索してみたところ、39,524報の論文がヒットしました。累積被引用数2,000以上の論文は11報に過ぎず、そのうち2報がなんと VESTA に関する論文 (Momma & Izumi, 2008; Momma & Izumi, 2011) でした。両論文では私の所属が NIMS となっているため、スクリーニングをくぐり抜けて検索結果にもぐり込んだのです。

特筆大書したいのは、VESTA 3に関する論文 (Momma & Izumi, 2011) の被引用数が6,866に達しており、2位の論文に大差をつけてトップをひた走っていることです。4万報近い論文の頂点に立ったのは快挙といって過言でありません。下図(macOS 用 python スクリプト VESTA.py により gnuplot でグラフ化)に示すように、その論文は発表以来、被引用数/年が単調に増加し続けている超弩級の成果であることから、今後、2位以下の NIMS 発論文が絶対に追いつけない、ぶっちぎりの首位に長く君臨し続けるに違いありません。NIMS で断トツの実績を誇る当該論文が材料とは縁もゆかりもないというのは、皮肉なことです。


そのような破格の水準を今後も維持していきたいので、VESTA で作成したイメージを含む原著論文やレビュー(学会誌などの解説記事を含む)を投稿し、書籍を刊行する際には、ライセンス契約を遵守し、上記論文を必ず引用してください。多種多様な分野の論文などで引用されることは VESTA のブラッシュアップのドライビング・フォースとなるだけでなく世界的な知名度の向上に役立ちます。故意か過失かは知る由もありませんが、かなりの割合(50 %程度と推測)で引用されていないように見受けられます。引用を怠った上、プレス発表の資料中で使う不届き者までいるのは苦々しい限りです。

VESTA は CrystalMakerDiamond に代表される高価な結晶構造作画ソフトが貧しい人々を意気消沈させるのを防ぐためのキラー・アプリケーションとして世界中で活用され、高い評価を得ています。商用ソフトは最重要の機能、すなわち「無料」を欠いているので、大手を振ってのさばらせるわけに行きません。結晶構造だけでなく VASP, ABINIT, WIEN2k を始めとするメジャーな電子状態計算プログラムで得られた 3D データも手軽に視覚化でき、詳細な英文マニュアルを提供していることが VESTA の普及と知名度向上に拍車を掛けています。

なお、旧バージョンに関する論文 (Momma & Izumi, 2008) の方は6位に留まりました。とはいえ今でも年間200回超引用され、合計2,704の被引用数を誇っているのですから、大したものです。「お役目ご苦労さん」と声を掛けたくなります。

VESTA の前身である VICS・VEND のペアについては、別なエントリー「VESTA の両親 VICS・VEND 秘話 ― 道楽の果て」(2011年12月20日)と解説記事「結晶構造と電子状態の三次元可視化システム VENUS」をお読みください。なお VICS・VEND のソースコードは CD-ROM 版「セラミストのためのパソコン講座」に収録されておりますので、独自の可視化ソフトを製作したいという勇猛果敢な方は参考にしてください。ただし、結晶構造描画と 3D データの可視化を受け持つプログラムを統合し、なおかつ VESTA を凌駕する逸品を製作しない限り、存在異議なしの誹りを免れません。

VICS・VEND をゼロから開発しなかったら VESTA は影も形もなかったことでしょう。私が要求した仕様を具現化するため、プログラマーとして奮闘した R. A. Dilanian 博士(現所属:メルボルン大学)に深く感謝します。

VESTA は未だに発展途上のソフトです。現在、シェルスクリプト、python スクリプト、Fortran プログラムなどで VESTA をコントロールするアプリケーション間通信機能を実装中です。完成の暁には VESTA の主要機能を外部プログラムでコントロールできるよう拡張され、結晶構造や等値曲面の変化をリアルタイム表示するだけでなく、ファイルフォーマットの変換エンジンや 3D イメージ出力ソフトとしても活用できるようになります。ご期待ください。

さらに四つの論文を加えた計六報
が30位以内にランクインしていたことを申し添えておきます。"No." の後ろが順位 (累積被引用数) を示しています。

No. 13では KF–K2HPO4 水溶液を使ってアナターゼの単結晶を水熱合成し、ラマンスペクトルの測定に供しました。後年、この論文がこれほど引用されるとは思いも寄りませんでした。

No. 14と No. 23はそれぞれ RIETAN-2000 と RIETAN-FP を利用して得た研究成果を発表する際には必ず引用するようお願いしています。RIETAN-2000 は RIETAN-98 = RIETAN-1998 中の年号を一の位で四捨五入した呼称です。いずれもヨーロッパで開催された国際会議の Proceedings に掲載された論文を被引用数のカウンター代わりに利用しているに過ぎないため、読む必要はまったくありません。

No. 16では MEM により CoO2 層間の電子密度分布を決定し、RIETAN-2000によるリートベルト解析に使う構造モデルの構築に貢献しました。独自開発した MEM 解析プログラム PRIMA(Dysnomia の前身)を初めて研究に応用して得た結果が Nature に掲載されたのは、幸運以外の何物でもありませんでした。また、この研究は単位胞内の総電子数が指定値から逸脱するという MEED の致命的(かつ隠蔽されていた)バグに気づかせてくれました(2005年2月26日の掲示板参照)。

6報もの論文が上位入りしたのは実に名誉なことで、誇らしい気分になります。ありがたいことに RIETAN によるリートベルト・MPF 解析を中核的コンテンツとする書籍「粉末X線解析の実際」(朝倉書店)が版を重ねている上、同書をテキストとする日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」は近年、他に類を見ないほど多くの参加者を集め続け、同学会の財政収支改善に貢献してきました。このように波及効果が高く、注目を浴びる研究成果を挙げるための場を提供し、無闇に雑用を押しつけたりせず、野放しにしてくれた旧無機材質研究所に深謝します。
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無期延期となった東北初の粉末構造解析講習会
東北大学で2020年3月5・6日に開催する予定だった第14回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会は、COVID-19の感染拡大と満席に近づきつつある集客状況を勘案し、無期延期とせざるを得なかった。

新型コロナウイルスがもたらした惨禍を前にして呆然と立ちすくんでいるのは、我慢ならなかった。ハンズオン用チュートリアルが懇切丁寧な上、Evernote ノートや多くの Web ページへのリンクが多数張られているため、上記講習会の教材は自習に適している。外出自粛要請により自宅に籠もらざるを得なくなった方々が在宅で学習するのに役立つに違いない。そこで開催延期の埋め合わせとして、特設 Web サイトを開設し、(a) 参加登録者と (b) 過去の講習会参加者に東北大講習会用に製作したコンテンツ(講義用スライドの PDF ファイル、4つの解説、CIF に関する資料、Windows・macOS 用インストーラー)を無償で世に送り出すことにした。スイス人学生(参加登録者)の要請に応え、英語によるハンズオンで使った英文スライド(計151枚)まで公開した。総容量は600 MB に及ぶ。インストーラーが RIETAN-FP の最新版 v3.01 を含んでいることを特筆しておく。メールとダイレクト・メッセージを通じ、約50名の配付希望者 (b) に独力で対応した。

最終的に (a) と (b) の合計は123人に達した。これまで最も多くの参加者を集めた九州大学講習会の34 %増しという想定外の人数であり、粉末構造解析技術の普及に貢献できたのは明らかである。かくして開催延期がもたらした意気阻喪を補って余りあるほど士気が高まった。疫病の蔓延という未曾有の災厄に真っ向から立ち向かい、前代未聞の献身的サービスにより実質的に克服したことを誇りに思う。


これまで13回催した無料講習会の波及効果を調べるために、RIETAN-FP/2000に関する論文2報の年間被引用数を gnuplot でグラフ化してみた(上図)。2013年までのデータ(Web of Science 調べ)は「RIETAN vs. Z-Rietveld」でも見られる。多少の増減はあるものの、両論文の被引用数は2014年以降も堅調であり、2019年には259という最高記録を達成した。今や RIETAN は全盛時代を迎えたといって過言でない。

RIETAN がこのような輝かしい実績を挙げてきた理由としては、次の6点、
  1. 軽量かつ俊敏であり、非力な PC でも快適に動作する。
  2. 長年にわたり研究・開発の現場で使い込まれてきた結果、充分枯れている。
  3. 詳細な英文マニュアルの提供に加え、ロングセラーとなっている「粉末X線解析の実際」(朝倉書店)や多くの解説などの豊富な日本語情報が読める。
  4. 歴史的経緯から、世界的な名声を博している三次元可視化システム VESTA と密接に連携している。
  5. 厳密解が得られる唯一の無料 MEM 解析プログラム Dysnomia をエンジンとする MPF (MEM-based Pattern Fitting) が可能。
  6. 日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」と無料講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を13回ずつ開催し、多数の参加者を集め好評を博した。
が挙げられる。これだけの強みを持ち合わせている RIETAN-FP の人気が衰えていくとは思えない。RIETAN-FP・VENUS システムは今後も長く利用され、多種多様な研究に貢献し続けると確信している。



本ブログに掲示した会告を以下に参考資料として残しておく。

2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計13回開催し、好評を博してきた。会場を提供して頂く大学には旅費・謝礼の支払いを求めない社会貢献活動である。その目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、RIETAN-FP v3.0や外部プログラムを含むインストーラー(VESTA 講習会、二日目午後の実習にも利用)と詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置く。「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」に同梱しているのは RIETAN-FP v2.83 なので、 未公開の最新版が手に入るのは耳寄りな話だろう。

今年度からインストーラーに同梱している計1656行の超弩級 bash スクリプト cifconv+supercell のマニュアルと VESTA 講習会用チュートリアルを含めると、参加者限定で配付する文書は計256ページに達する。講義に使う全スライドの PDF ファイルとともに貴重な情報源として活用できよう。

本講習会では Nanotech CUPAL 入門コース用教材を再利用するが、私が全国各地を訪問することにより同コースに比べ一桁上の参加者を引き寄せてきた。今年は北海道大学長崎大学山梨大学に講習会を出前した。次回は2020年3月に東北大学で催す。北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州をすべて訪れ、巨大コンテンツを無償で提供・披露するという実績を挙げられたのは快挙といって過言でない。

実習には64ビット Windows PCを各自持参して頂くが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。一般には配付していない Jedit Ω 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境が手に入る。macOS 10.15 Catalina では32ビット・アプリケーションが実行できなくなったので、superflip と EDMA は64ビット版に入れ換える。講義だけ、実習だけの受講も認める。Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという選択肢もある。定員に達し次第、受講受付を締め切るため、早めの参加登録を奨める。

第14回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会

これまで、本講習会を出前してほしいというオファーはえり好みせずに受け入れてきた。15回目の訪問先はすでに内定している。研究資金の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、老骨に鞭打って日本全国に足を運ばねばならぬ。出前を所望される方は、遠慮なく私に要請して頂きたい。未開催の大学はとりわけ歓迎する。
巨大コンテンツを提供する粉末構造解析ハンズオン(山梨大学)の開催
2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計12回開催し、好評を博してきた。当講習会の目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、RIETAN-FP v3.0や外部プログラムを含むインストーラーと詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置いている。「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」で公開しているのは RIETAN-FP v2.83 なので、 未公開の最新版が手に入るのは魅力的である。

今年度からインストーラーに同梱している計1656行の超弩級シェルスクリプト cifconv+supercell (「セラミックス」7月号「計算材料設計最前線 2019」特集で紹介)のマニュアルと VESTA 講習会用チュートリアルを含めると、参加者だけに配付する文書は計250ページに達している。講義に使う全スライドの PDF ファイルとともに貴重な情報源として活用できよう。

8月には北海道大学、9月には長崎大学に無料講習会を出前した。次回は地域バランスを考慮し、山梨大学で催す。甲府は首都圏に比較的近く、新宿からは1時間半で到着する。

実習には64ビット Windows 機を使うが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。講義だけ、実習だけの受講も認める。Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという選択肢がある。

第13回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
これまで、本講習会を出前してほしいというオファーは一も二もなく受け付けてきた。研究費の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、自ら日本全国に足を運ばねばならない。未開催の地域(たとえば東北地方と日本海側)はとりわけ歓迎する。

本講習会は81名もの参加登録者を引き寄せ、盛況の内に終了しました。世話人を引き受けて頂いた長尾雅則助教に厚く御礼申し上げます。
粉末構造解析ハンズオンの開催(長崎大学)
2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計10回(非公開の2回を含む)開催し、好評を博してきた。当講習会の目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、外部プログラムも含む巨大なインストーラーと詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置いている。VESTA 講習会用チュートリアルと計1600行の超弩級シェルスクリプト cifconv+supercell(「セラミックス」7月号「計算材料設計最前線 2019」特集で紹介)のマニュアルも含めると、チュートリアルは計250ページに達しそうな勢いである。

第12回講習会は地域バランスを考慮し、九州の西端に位置する長崎大学で催す。実習には64ビット Windows 機を使うが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。講義だけ、実習だけの受講も認める。Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという手がある。会場の席数に限りがあるため、早めの参加登録をお願いする。

最近、RIETAN-FP や cifconv などの外部プログラムで VESTA をコントロールし、結晶構造や等値曲面をリアルタイムで表示する技術を確立した。ハンズオンでは訴求効果の高い当該機能を実演したい。そのテクニックに関する詳細情報も公開する。

  第12回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
これまで、本講習会を出前してほしいというオファーは一も二もなく受け付けてきた。研究費の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、自ら日本全国に足を運ばねばならない。訳あって、少なくとも第13回までは開催するのを悲願としている。これまで訪れていない地域はとりわけ歓迎する。
「Windows 用 BusyBox について」の公開
無料ハンズオンの参加者限定で配付している Windows 用 RIETAN-FP・VENUSシステムでは64ビット版 BusyBox を徹底活用しています。busybox64.exe を bash.exe と改名し、bash スクリプトを bash.exe、ひいては BusyBox multi-call binary に関連付けておくだけで UNIX アプレット(コマンド)を bash ウィンドウ中や bash スクリプトで 使えるようになります。秀丸マクロから実行されるシェルスクリプト *.command では grep, sed, awk を代表とする UNIX コマンドを駆使しており、bash シェルによるテキスト処理や正規表現のテクニックを習得するのにも役立ちます。未だにコマンドプロンプトやその上で動くバッチファイルにしがみついている方々に BusyBox の活用を強く勧めたいです。

このたび、Evernote ノート「Windows 用 BusyBox について」を一般公開することにしました。Microsoft Windows 上で BusyBox のシェル(ash+α)や UNIX コマンドを活用するための初歩的知識とノウハウを詳述しました。WSL (Windows Subsystem for Linux) と異なり Windows 7 以降で使えます。お役に立てば幸いです。
北大で粉末構造解析の無料講習会を開催!
2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計10回(非公開の2回を含む)開催し、好評を博してきた。当講習会の目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、外部プログラムも含む巨大なインストーラーと詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置いている。VESTA 講習会用チュートリアルと計1600行の超弩級シェルスクリプト cifconv+supercell (「セラミックス」7月号「計算材料設計最前線 2019」特集で紹介)のマニュアルも含めると、チュートリアルは現時点で計250ページに達しそうな勢いである。

2019年度初の講習会は地域バランスを考慮し、北海道大学で開催する。実習には Windows 機を使うが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。講義だけ、実習だけの受講も認める。64ビット Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという手がある。会場の席数に限りがあるため、早めの参加登録をお願いする。

最近、RIETAN-FP や cifconv などの外部プログラムで VESTA をコントロールし、結晶構造や等値曲面をリアルタイムで表示する技術を確立した。ハンズオンでは訴求効果の高い当該機能を実演したい。そのテクニックに関する詳細情報も公開する。

  第11回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
これまで、本講習会を出前してほしいというオファーは一も二もなく受け付けてきた。研究費の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、自ら日本全国に足を運ばねばならない。9月24・25日には長崎大学で開催する。訳あって、少なくとも第13回までは開催するのを悲願としている。これまで訪れていない地域はとりわけ歓迎する。

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