お知らせ+活動記録+たわごと

HP と Twitter を補完するとともに、互いの密接な連携を図るため、本ブログを開設した。三位一体を目指す。情報提供、広報活動、教育・啓蒙活動の一環として、肩の力を抜き、冗長性を廃し、簡にして要を得た文章を書くよう心がける。
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えり抜きエントリー選集
  • 2011.03.03: 世界の材料科学者トップ100にランクイン
  • その他 | 12:30 | comments(0) | - | - |
    NIMS 発の論文で被引用数トップの地位を確立!
    本エントリーは2017年06月26日に投稿した「NIMS 発の論文で被引用数トップの地位を獲得!」を2020年8月3日時点の最新データに基づいて更新したものです。

    2000〜2010年の間に世界トップクラスの被引用数を獲得した100人の材料科学者のうち、唯一の日本人が不肖私めだったという椿事について「世界の材料科学者トップ100にランクイン」と題するエントリーに記しました。この衝撃的事実は、当時、特別顧問を務めていた PANalytical のオランダ本社からの通知により、遅ればせながら2016年夏に知りました。Materials Science Forum 誌に掲載された RIETAN-2000の先駆け版 (Izumi & Ikeda, 2000) に関する論文が貢献したに違いありません。当時、同社から広報活動用に使わしてもらえないかと打診されたのですが、何分にも5年前の調査結果ですし、材料研究に興味がなかったため、丁重にお断りしました。その代わり、東日本大震災の直前にタイムスリップした私が書き散らしたという体裁に脚色し、上記エントリーに仕立て上げた次第です。

    昔話はこれくらいにして、最新のトピックスに移りましょう。本日、Elsevier の文献データベース Scopus により物質・材料研究機構(National Instutute for Materials Science: NIMS。旧金属材料技術研究所と旧無機材質研究所を含む)の研究者が著者に含まれる全論文とそれらの被引用数を検索してみたところ、ヒットした論文は39,524報、被引用数2,000以上の論文は11報で、そのうち2報が VESTA に関する論文 (Momma & Izumi, 2008; Momma & Izumi, 2011) でした。門馬と泉はもはや NIMS の研究者ではありませんが、両論文ではいずれも所属が NIMS となっているため、スクリーニングをくぐり抜けて検索結果にもぐり込んだのです。NIMS でトップの実績を誇る論文が物質も材料も扱っていないのは、皮肉なことです。

    特筆大書すべきなのは、VESTA 3に関する論文 (Momma & Izumi, 2011) の被引用数が6,866に達しており、2位の論文に大差をつけてトップの座を占めていることです。4万報近い論文の頂点に立ったのは快挙といって過言でありません。下の棒グラフ(macOS 用 python スクリプト VESTA.py により gnuplot でプロット)に示すように、その論文は発表以来、被引用数/年が単調に増加し続けている超弩級の成果であることから、長年にわたり2位以下の NIMS 発論文が絶対に追いつけない、ぶっちぎりの首位に君臨し続けるに違いありません。


    そのような破格の水準を今後も維持していきたいので、VESTA で作成したイメージを含む原著論文やレビュー(学会誌などの解説記事を含む)を投稿し、書籍を刊行する際には、ライセンス契約を遵守し、上記論文を必ず引用してください。多種多様な分野の論文などで引用されることは VESTA の開発と普及のドライビング・フォースとなります。故意か過失かは知る由もありませんが、かなりの割合(50 %程度と推測)で引用されていないように見受けられます。引用を怠った上、プレス発表資料にまで使う不届き者さえいるのは苦々しい限りです。

    VESTA は CrystalMakerDiamond に代表される高価な結晶構造作画ソフトが貧しい研究者を意気消沈させるのを防ぐためのキラー・アプリケーションとして世界中で活用され、高い評価を得ています。商用ソフトは最重要の機能、すなわち「無料」を欠いているので、大手を振ってのさばらせるわけに行きません。結晶構造だけでなく VASP, ABINIT, WIEN2k を始めとするメジャーな電子状態計算プログラムで得られた voxel データも手軽に視覚化でき、詳細な英文マニュアルを提供していることが VESTA の普及と知名度向上に拍車を掛けています。

    なお、旧バージョンに関する論文 (Momma & Izumi, 2008) の方は6位に留まりました。とはいえ今でも年間200回超引用され、合計2,704の被引用数を誇っているのですから、大したものです。「お役目ご苦労さん」と声を掛けたくなります。

    VESTA の前身である VICS・VEND のペアについては、別なエントリー「VESTA の両親 VICS・VEND 秘話 ― 道楽の果て」(2011年12月20日)と解説記事「結晶構造と電子状態の三次元可視化システム VENUS」をお読みください。なお VICS・VEND のソースコードは CD-ROM 版「セラミストのためのパソコン講座」に収録されておりますので、独自の可視化ソフトを製作したいという勇猛果敢な方は参考にしてください。ただし、結晶構造描画と voxel データの可視化を受け持つプログラムを統合し、なおかつ VESTA を凌駕する逸品を製作しない限り、存在異議なしの誹りを免れません。

    VICS・VEND を開発しなかったら VESTA は影も形もなかったことでしょう。私が定めた仕様を具現化するため、プログラマーとして奮闘した R. A. Dilanian 博士(現所属:メルボルン大学)に深く感謝します。

    VESTA は未だに発展途上のソフトです。現在、シェルスクリプト、python スクリプト、Fortran プログラムなどの外部プログラムで VESTA をコントロールするアプリケーション間通信機能を追加中です。完成の暁には VESTA の主要機能を外部プログラムでコントロールできるよう拡張され、結晶構造や等値曲面の変化をリアルタイム表示するだけでなく、ファイルフォーマットの変換エンジンとしても活用できるようになります。ご期待ください。

    さらに四つの論文を加えた計六報
    が30位以内にランクインしていたことを申し添えておきます。"No." の後ろが順位 (被引用数) を示しています。No. 13では水熱法によりアナターゼの単結晶を合成し、ラマンスペクトルの測定に供しました。No. 14と No. 23はそれぞれ RIETAN-2000 と RIETAN-FP を利用して得た研究成果を発表する際には必ず引用するようお願いしています。No. 16では MEM により CoO2 層間の電子密度分布を決定し、RIETAN-2000によるリートベルト解析に使う構造モデルの構築に貢献しました。MEM 解析プログラム PRIMA を初めて研究に応用して得た結果が Nature(本家)に掲載されたのは、本当に幸運でした。

    6報もの論文が上位入りしたのは、誠に名誉かつ幸運なことです。ありがたいことに RIETAN-2000/FP を使うリートベルト解析を中核的テーマとする書籍「粉末X線解析の実際」(朝倉書店)も版を重ねており、ロングセラーとなっています。このように波及効果が高く、注目を浴びる研究成果を挙げるための場を提供し、雑用を押しつけずに放置してくれた旧無機材質研究所に深く感謝します。
    文献 | 12:00 | comments(0) | - | - |
    無期延期となった東北初の粉末構造解析講習会
    東北大学で2020年3月5・6日に開催する予定だった第14回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会は、COVID-19の感染拡大と満席に近づきつつある集客状況を勘案し、無期延期とせざるを得なかった。

    新型コロナウイルスがもたらした惨禍を前にして呆然と立ちすくんでいるのは、我慢ならなかった。ハンズオン用チュートリアルが懇切丁寧な上、Evernote ノートや多くの Web ページへのリンクが多数張られているため、上記講習会の教材は自習に適している。外出自粛要請により自宅に籠もらざるを得なくなった方々が在宅で学習するのに役立つに違いない。そこで開催延期の埋め合わせとして、特設 Web サイトを開設し、(a) 参加登録者と (b) 過去の講習会参加者に東北大講習会用に製作したコンテンツ(講義用スライドの PDF ファイル、4つの解説、CIF に関する資料、Windows・macOS 用インストーラー)を無償で世に送り出すことにした。スイス人学生(参加登録者)の要請に応え、英語によるハンズオンで使った英文スライド(計151枚)まで公開した。総容量は600 MB に及ぶ。インストーラーが RIETAN-FP の最新版 v3.01 を含んでいることを特筆しておく。メールとダイレクト・メッセージを通じ、約50名の配付希望者 (b) に独力で対応した。

    最終的に (a) と (b) の合計は123人に達した。これまで最も多くの参加者を集めた九州大学講習会の34 %増しという想定外の人数であり、粉末構造解析技術の普及に貢献できたのは明らかである。かくして開催延期がもたらした意気阻喪を補って余りあるほど士気が高まった。疫病の蔓延という未曾有の災厄に真っ向から立ち向かい、前代未聞の献身的サービスにより実質的に克服したことを誇りに思う。


    これまで13回催した無料講習会の波及効果を調べるために、RIETAN-FP/2000に関する論文2報の年間被引用数を gnuplot の pngcairo ターミナルでグラフ化してみた(上図)。2013年までのデータ(Web of Science 調べ)は「RIETAN vs. Z-Rietveld」でも見られる。多少の増減はあるものの、両論文の被引用数は2014年以降も堅調であり、2019年には259という最高記録を達成した。今や RIETAN は全盛時代を迎えたといって過言でない。

    RIETAN がこのような輝かしい実績を挙げてきた理由としては、次の6点、
    1. 軽量かつ俊敏であり、非力な PC でも快適に動作する。
    2. 長年にわたり研究・開発の現場で使い込まれてきた結果、充分枯れている。
    3. 詳細な英文マニュアルの提供に加え、ロングセラーとなっている「粉末X線解析の実際」(朝倉書店)や多くの解説などの豊富な日本語情報が読める。
    4. 歴史的経緯から、世界的な名声を博している三次元可視化システム VESTA と密接に連携している。
    5. 厳密解が得られる唯一の無料 MEM 解析プログラム Dysnomia をエンジンとする MPF (MEM-based Pattern Fitting) が可能。
    6. 日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」と無料講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を13回ずつ開催し、多数の参加者を集め好評を博した。
    が挙げられる。これだけの強みを持ち合わせている RIETAN-FP の人気が衰えていくとは思えない。RIETAN-FP・VENUS システムは今後も長く利用され、多種多様な研究に貢献し続けると確信している。



    本ブログに掲示した会告を以下に参考資料として残しておく。

    2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計13回開催し、好評を博してきた。会場を提供して頂く大学には旅費・謝礼の支払いを求めない社会貢献活動である。その目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、RIETAN-FP v3.0や外部プログラムを含むインストーラー(VESTA 講習会、二日目午後の実習にも利用)と詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置く。「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」に同梱しているのは RIETAN-FP v2.83 なので、 未公開の最新版が手に入るのは耳寄りな話だろう。

    今年度からインストーラーに同梱している計1656行の超弩級 bash スクリプト cifconv+supercell のマニュアルと VESTA 講習会用チュートリアルを含めると、参加者限定で配付する文書は計256ページに達する。講義に使う全スライドの PDF ファイルとともに貴重な情報源として活用できよう。

    本講習会では Nanotech CUPAL 入門コース用教材を再利用するが、私が全国各地を訪問することにより同コースに比べ一桁上の参加者を引き寄せてきた。今年は北海道大学長崎大学山梨大学に講習会を出前した。次回は2020年3月に東北大学で催す。北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州をすべて訪れ、巨大コンテンツを無償で提供・披露するという実績を挙げられたのは快挙といって過言でない。

    実習には64ビット Windows PCを各自持参して頂くが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。一般には配付していない Jedit Ω 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境が手に入る。macOS 10.15 Catalina では32ビット・アプリケーションが実行できなくなったので、superflip と EDMA は64ビット版に入れ換える。講義だけ、実習だけの受講も認める。Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという選択肢もある。定員に達し次第、受講受付を締め切るため、早めの参加登録を奨める。

    第14回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会

    これまで、本講習会を出前してほしいというオファーはえり好みせずに受け入れてきた。15回目の訪問先はすでに内定している。研究資金の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、老骨に鞭打って日本全国に足を運ばねばならぬ。出前を所望される方は、遠慮なく私に要請して頂きたい。未開催の大学はとりわけ歓迎する。
    巨大コンテンツを提供する粉末構造解析ハンズオン(山梨大学)の開催
    2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計12回開催し、好評を博してきた。当講習会の目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、RIETAN-FP v3.0や外部プログラムを含むインストーラーと詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置いている。「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」で公開しているのは RIETAN-FP v2.83 なので、 未公開の最新版が手に入るのは魅力的である。

    今年度からインストーラーに同梱している計1656行の超弩級シェルスクリプト cifconv+supercell (「セラミックス」7月号「計算材料設計最前線 2019」特集で紹介)のマニュアルと VESTA 講習会用チュートリアルを含めると、参加者だけに配付する文書は計250ページに達している。講義に使う全スライドの PDF ファイルとともに貴重な情報源として活用できよう。

    8月には北海道大学、9月には長崎大学に無料講習会を出前した。次回は地域バランスを考慮し、山梨大学で催す。甲府は首都圏に比較的近く、新宿からは1時間半で到着する。

    実習には64ビット Windows 機を使うが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。講義だけ、実習だけの受講も認める。Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという選択肢がある。

    第13回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
    これまで、本講習会を出前してほしいというオファーは一も二もなく受け付けてきた。研究費の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、自ら日本全国に足を運ばねばならない。未開催の地域(たとえば東北地方と日本海側)はとりわけ歓迎する。

    本講習会は81名もの参加登録者を引き寄せ、盛況の内に終了しました。世話人を引き受けて頂いた長尾雅則助教に厚く御礼申し上げます。
    粉末構造解析ハンズオンの開催(長崎大学)
    2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計10回(非公開の2回を含む)開催し、好評を博してきた。当講習会の目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、外部プログラムも含む巨大なインストーラーと詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置いている。VESTA 講習会用チュートリアルと計1600行の超弩級シェルスクリプト cifconv+supercell(「セラミックス」7月号「計算材料設計最前線 2019」特集で紹介)のマニュアルも含めると、チュートリアルは計250ページに達しそうな勢いである。

    第12回講習会は地域バランスを考慮し、九州の西端に位置する長崎大学で催す。実習には64ビット Windows 機を使うが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。講義だけ、実習だけの受講も認める。Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという手がある。会場の席数に限りがあるため、早めの参加登録をお願いする。

    最近、RIETAN-FP や cifconv などの外部プログラムで VESTA をコントロールし、結晶構造や等値曲面をリアルタイムで表示する技術を確立した。ハンズオンでは訴求効果の高い当該機能を実演したい。そのテクニックに関する詳細情報も公開する。

      第12回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
    これまで、本講習会を出前してほしいというオファーは一も二もなく受け付けてきた。研究費の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、自ら日本全国に足を運ばねばならない。訳あって、少なくとも第13回までは開催するのを悲願としている。これまで訪れていない地域はとりわけ歓迎する。
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    「Windows 用 BusyBox について」の公開
    無料ハンズオンの参加者限定で配付している Windows 用 RIETAN-FP・VENUSシステムでは64ビット版 BusyBox を徹底活用しています。busybox64.exe を bash.exe と改名し、bash スクリプトを bash.exe、ひいては BusyBox multi-call binary に関連付けておくだけで UNIX アプレット(コマンド)を bash ウィンドウ中や bash スクリプトで 使えるようになります。秀丸マクロから実行されるシェルスクリプト *.command では grep, sed, awk を代表とする UNIX コマンドを駆使しており、bash シェルによるテキスト処理や正規表現のテクニックを習得するのにも役立ちます。未だにコマンドプロンプトやその上で動くバッチファイルにしがみついている方々に BusyBox の活用を強く勧めたいです。

    このたび、Evernote ノート「Windows 用 BusyBox について」を一般公開することにしました。Microsoft Windows 上で BusyBox のシェル(ash+α)や UNIX コマンドを活用するための初歩的知識とノウハウを詳述しました。WSL (Windows Subsystem for Linux) と異なり Windows 7 以降で使えます。お役に立てば幸いです。
    北大で粉末構造解析の無料講習会を開催!
    2015年10月以来、独演講習会「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」を計10回(非公開の2回を含む)開催し、好評を博してきた。当講習会の目的、内容、実績については、第6回第10回の会告の冒頭に記した。一方通行の座学だけでお茶を濁すのは避け、外部プログラムも含む巨大なインストーラーと詳細なチュートリアルを配付する実習に力点を置いている。VESTA 講習会用チュートリアルと計1600行の超弩級シェルスクリプト cifconv+supercell (「セラミックス」7月号「計算材料設計最前線 2019」特集で紹介)のマニュアルも含めると、チュートリアルは現時点で計250ページに達しそうな勢いである。

    2019年度初の講習会は地域バランスを考慮し、北海道大学で開催する。実習には Windows 機を使うが、Mac ユーザーが自習できるように macOS 用のインストーラーとチュートリアルも配付する。講義だけ、実習だけの受講も認める。64ビット Windows 機を持ち合わせていない方は初日だけ聴講するという手がある。会場の席数に限りがあるため、早めの参加登録をお願いする。

    最近、RIETAN-FP や cifconv などの外部プログラムで VESTA をコントロールし、結晶構造や等値曲面をリアルタイムで表示する技術を確立した。ハンズオンでは訴求効果の高い当該機能を実演したい。そのテクニックに関する詳細情報も公開する。

      第11回「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
    これまで、本講習会を出前してほしいというオファーは一も二もなく受け付けてきた。研究費の「選択と集中」がもたらした深刻な経済格差と研究・教育環境の地域間偏りを少しでも是正するには、自ら日本全国に足を運ばねばならない。9月24・25日には長崎大学で開催する。訳あって、少なくとも第13回までは開催するのを悲願としている。これまで訪れていない地域はとりわけ歓迎する。

    Google 翻訳 + スプレッドシートによるサバイバル英作文
    英語論文の執筆に四苦八苦している人々が随喜の涙を流して喜ぶ(かもしれない)翻訳テクニックをここに公開する。もともとは理工系大学院生を対象とする英語教育の一環として昨年執筆した Evernote のノートである。京大、名大、名工大、大阪府立大における英語論文執筆に関する講義・セミナーで紹介した。

    1. 和文英訳方式による論文執筆の妥当性


    本ノートでは、和文英訳による論文執筆について述べる。英文を直接スイスイ書ける優秀な人は以下を読んでも意味がないことをあらかじめお断りしておく。

    英語論文を書く際には、英文を直接書き下すことが望ましい。和文の影響を受けず、執筆が大幅に速まる上、英語を話すスキルも向上するからである。筆者は終始一貫そうしてきた。

    一方、英語アレルギーの日本人にとって、完成度が高く論理的に筋が通っている和文をまず書いてから、それを英訳する方が難易度が低いのは事実である。ところが、そうは問屋が卸さない。英語弱者は語彙が貧弱で、辞書の活用を怠りがちで、英文法に詳しくないと相場が決まっている。研究者として生きるか死ぬかの瀬戸際に丸腰で戦っても勝ち目はなく、為す術もなく撤退するか、下手をすれば致命傷を負いかねない。PC やネットを利用する飛び道具を駆使すべき理由はそこにある。

    2. 研究者として生き残るための武装


    英作文能力の不足を補う強力な武器さえ入手すれば、論文として発表するに値する成果を得た研究者が論文執筆でつまずくという最悪の事態は回避できる。ネット接続した PC 上で手軽に使えるソフトウェア
    はそういう武力装備に他ならない。

    Google スプレッドシートは英作文に尻込みする人の背中を押す翻訳用ツールとしてすこぶる役立つ。電動アシスト自転車のような感じという人もいる。電子辞典も欠かせない。英語が苦手で語彙が貧弱な人が辞書をまめに引かなかったら、自殺行為の誹りを免れないいことを肝に銘じるべきである。「新英和・和英中辞典」は熟成の進んだ由緒正しい辞書であり、信頼性が高い。さらに、205 万もの英和見出し数を誇り、多数の理工系専門用語を収録しており、Windows 上で手軽に検索できる PDIC-R/Unicode を使わない手はない。辞書に consult(「引く」の英訳)するのを厭わなければ、自ずと実力が身についていくだろう。

    3. Google の翻訳エンジンについて


    Google 翻訳のエンジンは 2016 年 11 月に Phrase-Based Machine Translation (PBMT) システムから Google Neural Machine Translation (GNMT) システムへと移行した。GNMT では多層ニューラルネットワークによる深層学習が採用され、文章をパーツごとではなく自然な文の流れとして解析・翻訳するようにした結果、翻訳精度が大幅に改善された。今のところ GNMT システムは完璧と言い難いが、今後、翻訳精度は着実に向上していくだろう。

    英訳文は電子辞書も動員しつつ自分でブラッシュアップできるし、翻訳前の和文に手を入れることにより英訳結果を改善するという手もある。英作文が得意な人にとっても、語彙が豊富になるというメリットがある。おまけに長大な文章でも短時間で英文に変換してくれることから、一種の安心感と達成感を味わえる。英語が苦手な人にとっては、英文を直接書くのに比べとっつきやすいのは間違いない。

    4. Google スプレッドシートの利点と魅力


    Google スプレッドシートには Microsoft Excel が持ち合わせていない三つの強みがある:
    1. Gooogle Apps Script (GAS) のメソッド translate による翻訳。
    2. ネットを通じたスプレッドシートの共有、リアルタイム共同編集 (最大 50 人まで)、チャット。
    3. ネット接続した PC さえあれば無料で使える。
    GAS は translate というメソッド一つからなる翻訳用クラス LanguageApp を備えている。上記の GNMT システムが translate メソッドに導入されていることは意外と知られていない。下記の ★ メニューを利用した翻訳でも GNMT システムが使われる。ワークシート関数 translate のコードをスクリプトエディタで保存し、ワークシートのセルで使えるようにする手続きについては、「Google Spreadsheet の googletranslate 関数の代わりに LanguageApp を使うワークシート関数を作ってイケてる翻訳ができるようにする」を参照せよ.

    Google スプレッドシートではセル内に収めた文を translate で翻訳でき、セル間の対応が単純明快で混乱しにくい。もちろん表計算ソフトの機能も利用できるので、原文と翻訳結果の枠しか備えていない Google 翻訳を利便性と柔軟性で凌駕している。その上 Google スプレッドシートでは、教師と生徒が (互いに遠く離れていても) 同一のスプレッドシートをリアルタイム編集でき、チャットも可能である。さらに、ボタンをクリックするだけでファイルを添付したメールの送付作業へと移れるため、ネットを徹底活用した論文執筆教育に適している。

    なお Google スプレッドシートに標準装備されている関数 googletranslate は前世代の PBMT システムに基づいており、賞味期限切れといって過言でない。Web で発信されている情報ではたいてい googletranslate を使用していることに注意せよ。

    5. 新たなスプレッドシートの作成

    1. 「Google スプレッドシート」の Web サイトにアクセスする。
    2. [Google スプレッドシートを使う] をクリックする。
    3. 必要なら Gmail のアドレスとパスワードを入力した後、[次へ] をクリックする。
    4. 「新しいスプレッドシートを作成」 で 「空白」 をクリックし、新たなスプレッドシートを開く。
    5. 「ツール > スクリプトエディタ」を選ぶと、新たなタブが生成してスクリプトエディタに入る。「コード.gs」の右側の ▼ をクリックし、Translation.gs に改名する。
    6. ★ メニュー(7節参照)と function translate を使えるようにするための Google Apps Script のスクリプファイル Translation.gs に下記のソースコード(解凍する必要あり)をコピー&ペーストした後、「ファイル > 保存」(ツールバーにボタンあり)を選んで保存する。以後、現スプレッドシート(ワークシート)で translate 関数と ★ メニューが併用できる。
    7. スプレッドシートのタブをクリックしてスプレッドシートに戻る。
    8. 「ファイル > スプレッドシートの設定」で「言語と地域:日本」と「タイムゾーン:東京」を選ぶ。
    9. 「表示形式」 メニューで 「フォント サイズ 」 を 12 とし、「配置」 で 「左」 と 「上」 をチェックし、「テキストの折り返し」で「折り返す」 をチェックする。
    Translation.gs のソースコードtranslate.zip

    6. translate 関数による英訳の手続き


    ★ メニューを使う翻訳(次節参照)の方が明らかに効率的だが、まず translate 関数による翻訳について述べておく。

    注意: macOS を使っている場合、 以後の記述中の「Ctrl」を「⌘」に代えて読むこと。
    1. 任意のブラウザーで Google スプレッドシートの Web ページを開く。
    2. 「ファイル > インポート > アップロード」 を選んだ後、 [パソコンからファイルを選択] をクリックして翻訳作業用ひな形ファイル *.xlsx をアップロードする。
    3. A1 を 「オリジナル和文」、B1 を「修正和文」、C1 を 「英文」、D1 を「修正英文」とする。
    4. 必要ならA, B, C, … をクリックして 「挿入 > メモ」 を選び、各列に関するメモを入力する。たとえば C1 には "=translate(B2,"ja",”en”)” とメモする。
    5. A 列の A2 以降の各セルに適度な長さの文章をコピー&ペーストする。 OS、ブラウザ、環境によって選べるフォントが異なる。MS P ゴシック、メイリオ、ヒラギノ角ゴ Pro (Mac) などの視認性の高い日本語フォントを使うことを推奨する。Ctrl-A を押して全セルを選択し、すべて同じフォント、サイズ、配置、テキストの折り返しにすると、単純でよい。
    6. A2 以降のセルすべてを選択し、Ctrl-C を押してクリップボードに保存する。前後関係が訳文に影響しそうな箇所では、複数の文 (最長で一段落) をまとめてコピー&ペーストする方が高品質の英訳を与えることもある。
    7. B2 を選択して Ctrl-V を押すと、B列がすべて埋まる。B列の和文は適切に英訳されるよう文脈や単語を修正するのに使う。
    8. "=translate(B2,"ja","en")" を C2 にコピー&ペーストすると C2 に英訳が現れる。
    9. C2 が選択された状態のまま Ctrl -C を押すと、B列を英訳して対応するC列に格納する命令がクリップボードに入る。
    10. Shift キーを押しながら C 列の最後のセルをクリックし、Ctrl-V を押す。
    11. C列の各セルをクリックすると、fx の右側に当該セルの翻訳関数が表示される。
    12. Cをクリックし、ツールバー中の 「垂直方向の配置」 をクリックして「上」を選び、さらに「テキストを折り返す」 をクリックしてから「折り返す」を選ぶと、英文が上に移動し、折り返される。
    13. 左端の行番号同士の境界線をマウスドラッグすることにより、適当な幅の空白を行間に入れて見やすくする。
    14. 翻訳結果を参考にしながら Google 先生が理解しやすいようにB列の各セルを書き直した後 を押すと自動的に再英訳され、C列の隣接セルが更新される。
    15. C 列を選択して Ctrl-C を押してからD列を選択し、Ctrl+shift-V(「編集 > 特殊貼り付け > 値のみ貼り付け」のショートカット)を押してC列の内容をD列にコピーする**。
    16. 「ファイル > 名前を変更」で名前を変更してから、「ファイル > 形式を指定してダウンロード」で PC や iCloud に保存できる。
    17. 必要なら、C2 以降の全セルを選択してから Ctrl-C を押し、テキストデータをクリップボードに入れた後、テキストエディターまたは Microsoft Word の新規文書にペーストする。
    18. 最上部の左端の [スプレッドシート ホーム] (緑のアイコン) をクリックして編集を終え、スプレッドシート一覧に戻る。
    * 英文和訳には "=translate(和訳したいセル,"en","ja")" という形式の関数を使う。

    ** macOS で ⌘+shift-V を押すか Parallels Desktop + Windows 10 で Ctrl+shift-V を押してクリップボードの内容をペーストする場合、クリップボード・ユーティリティー Clipy で相当するショートカットを設定しないよう注意せよ。

    7. ★ メニューを使う翻訳


    ★ メニューの追加:
    https://www.infoscoop.org/blogjp/2014/09/16/google-apps-script-translate/

    ★ メニューを利用できるようにするには、Google Apps Script の初回実行時に承認を得なければならない:
    https://www.virment.com/step-allow-google-apps-script

    具体的な操作は次の通り:
    1. 「★ > 日本語→英語」を選ぶと「承認が必要」というダイアログが現れる。
    2. [続行] をクリックする。
    3. 「アカウントの選択」というダイアログで「自分の名前+ Gmail アドレス」をクリックする。
    4. 「このアプリは確認されていません」というダイアログで、「詳細」(左下)をクリックする。
    5. 「translation(安全ではないページ)に移動」(最下部)をクリックする。"translation" は "testProject" など別な文字列の場合がある。
    6. [許可] をクリックする。
    スプレッドシートを開いてからメニューバーに ★ が現れるまでには多少時間がかかることに留意せよ。

    特定のセルを選択する。複数のセルを選択するには、始点のセルをクリックしてから、shift キーを押しながら終点のセルをクリックする。メニューバーの ★ をクリックしてから「日本語→英語」または「英語→日本語」を選ぶと、選択部分の右に訳文が現れる。訳文は単なる文字データなので、Ctrl+shift-V でなく Ctrl-V でペーストできるというメリットがある。

    8. 翻訳結果の改善


    Cをクリックし、Ctrl-C を押す。Dをクリックしてから 「編集 > 特殊貼り付け > 値のみ貼り付け」 を選ぶか、Ctrl+shift-V を押す。こうすれば、列に割り当てられた関数がコピーされずに済む。D列の例文は自力でブラッシュアップする。修正過程では電子辞典が強力な援軍となる。

    書籍由来の新英和・和英中辞典は一般的な目的に使えるが、名詞が countable(可算)か uncountable(不可算)かを調べるのにとりわけ役立つ。

    英辞郎検索アプリケーション PDIC-R/Unicode は貧弱な語彙と低い英作文能力を補ってくれ、添削結果の質的向上をもたらす。Ctrl-Cで単語をコピーするだけでただちに検索できるクイック・ポップアップ検索やクリップボード検索はとくに威力を発揮するだろう。「Search > 全文検索」を選ぶか、[F2] を押して利用する全文検索はきわめて強力で、AND/OR 検索も可能となっている。

    英訳に供する日本語の文章を書く際には、今のところ熟成度が高くない翻訳エンジンの身になって、あらかじめ最適化しておくのも重要である。たとえば次のようなノウハウが役立つだろう。
    1. 長文になればなるほど翻訳精度が落ちるので、できるだけ各文を短文にするのが望ましい。
    2. 複文(述語が二つ以上存在する文)や重文(短文を二つ以上並列させた文)はできるだけ避ける。
    3. 余計な副詞や修飾語は避け、平易、簡潔、かつ論理的な文章にする。
    4. 主語、述語、目的語が入っている明確な文章を書くよう努める。
    5. 漢字を使える部分は積極的に使う。
    6. 別な意味に誤解されかねない曖昧な表現は避ける。
    7. 英訳と和訳を繰り返すと、英文と和文の完成度が低い部分がわかり、結果として英文の質が向上する可能性がある。
    8. 可算名詞と不可算名詞をしばしば取り違えるので、疑問を感じたら新英和中辞典を引くことを推奨する。
    9. 英訳の冒頭が However (Nevertheless), Therefore (Accordingly, Hence), On the other hand, Further (In addition) となり過ぎる傾向がある。目に余る場合は、Though (Although), Because, Since, While, Whereas, also, too などで書き直すとよい。
    短文化(1) の例::名詞がいくつか並んでいる場合、便宜上一つだけにすると適切に訳せる可能性が増す。生成した英文に削除した名詞を追加するのは容易である。

    9. Lutwig の活用


    せっかくネットに接続した状態で Google スプレッドシートを利用しているのだから、オンライン英文検索サービス Lutwig の活用も推奨したい。
    Lutwig の Web サイト: https://ludwig.guru/
    Evernote の公開ノート (Ludwig): https://bit.ly/2UQB0fY

    Lutwig は他力本願の翻訳サービスではない。Lutwig 中の "Search here..." という枠に各セルの文章をコピー&ペーストして、類似した文脈を含む 15 個(登録済みの場合)の英文を検索し、それらを参考にして自分の英文をブラッシュアップする。高品位の例文を手軽に参照できるため、効果てきめんである。

    10. ファイル関係の操作


    普通は「自分がオーナー」を選んで表示させる。左から三つ目のボタンでリスト表示とギャラリー表示をボタンで切り替えられる。リスト表示で各ファイルの右端にある点三つのボタンをクリックすると、「名前を変更」と「削除」を選べる。

    右端の「ファイル選択ツールで開く」で「アップロード」をクリックし、「パソコンからファイルを選択」をクリックすれば、PC 上のファイルを読み込める。

    「ファイル > 形式を指定してのダウンロード > Microsoft Excel」 を選ぶと、ブラウザーのダウンロード先に指定したフォルダーに Excel 互換のファイル hoge.xlsx が保存される。「ファイル > メールに添付して送信」を選ぶと、ただちにメールの作成・送付に移行できる。添付ファイルをオフラインで編集した後、返送してもらえばよい。

    11. シートの追加


    左下の +(シートを追加)をクリックすると、新たなシートで翻訳できる。

    既存シートの 1 行目だけ利用する場合の手続きは次の通り。
    1. 既存シートのタブを右クリックし「コピーを作成」を選ぶ。
    2. 右側に新シートがコピーされる。
    3. 2 行目以降のデータを削除する。
    4. 新シート名を右クリックし、「名前を変更」を選んでから名前を変更する。

    12. ファイル共有によるリアルタイム共同編集

    1. スプレッドシート (以後、hoge と記述する) 編集中に右上の [共有] をクリックするか「ファイル > 共有」を選ぶ。
    2. スプレッドシートを公開したい相手の Gmail のメールアドレスを入力した後、左下の [送信] をクリックする。
    3. 相手に 「hoge - 編集へのご招待」 というメールが届く。
    4. そのメールを開き [スプレッドシートで開く] をクリックすると、ただちに hoge の共同編集作業に従事できる。Help の右横で、編集参加者としてピンクに色づけられる。
    5. 編集済みセル以外を選択すると、相手のスプレッドシートにリアルタイムで反映される。誤ってスプレッドシートを閉じないよう注意せよ。
    6. 画面右上にある四角いチャットマークをクリックすれば、チャットを開始できる。カナ漢字変換結果の確定以外で を押すと、入力データが送信されることに注意せよ。いったんエディターで入力した後、コピー&ペーストするのが安全である。
    7. チャットの内容は保存されないので、必要なら Google ドキュメントにコピー&ペーストする。チャットのウィンドウ内をクリックしてから、Ctrl-A, Ctrl-C を押し、ドキュメントのウィンドウ内で Ctrl-V を押せばよい。スレッドシートと同様に Gmail のアドレスを持っている人に共有を通知と共有できる。
    必要に応じて 「ファイル > 共同編集者にメールを送信」 も利用するとよい。

    付録: Google ドキュメントを利用する翻訳


    Google ドキュメントでは GNMT システムによって和文を各国語に翻訳できる。Google ドキュメントで日本語.doc を英訳し、English.doc を得るときの操作は次の通り:
      1. Google ドキュメントの「新しいドキュメントを作成」で「空白」をクリックし、「無題のドキュメント」を日本語.doc に改名し、和文を入力する。
      2. メニューバーで「ツール > ドキュメントを翻訳」を選ぶ。
      3. 「新規ドキュメントのタイトル」を English.doc と入力し、翻訳する言語として「英語」を選択する。
      4. [翻訳] をクリックすると、English.doc に新たなタブが割り当てられ英訳結果が表示される。
      後で日本語.doc を開いたときに「ファイル > 開く」を選べば、English.doc も別なタブの下に開くことができる。

      選択した文字を上付き(下付き)文字にするには、「表示形式 > テキスト > 上付き(下付き)文字」を選択する。

      ファイルを共有しているときは、右上の [コメント履歴を開く] ([共有]の左)をクリックした後、[+ コメント] (コメントを追加)をクリックしてコメントを入力し、[コメント]をクリックして相手とのコミュニケーションを図るとよい。

      各コメントで [解決] の右にある「その他のオプション」(ポイントが縦に三つ並んだアイコン)をクリックすれば、コメントを編集・削除できる。

      「ファイル > 形式を指定してダウンロード > Microsoft Word (.docx)」を選べば、Word 互換ファイル *.docx が保存される。

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