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HP と Twitter を補完するとともに、互いの密接な連携を図るため、本ブログを開設した。三位一体を目指す。情報提供、広報活動、教育・啓蒙活動の一環として、肩の力を抜き、冗長性を廃し、簡にして要を得た文章を書くよう心がける。
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(ほぼ)毎度満員御礼 ♠♦♥♣ Must-attend workshop ♣♥♦♠ 17年目
一年おきに開催している粉末X線回折に関する定番講習会の企画が決まり、日本結晶学会の Web ページに会告を掲示しました:

日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」

2013年7月8・9・10日、東京理科大学・神楽坂キャンパス

1996年以来11回目の開催ともなると、惰性で続けている代わり映えのしない講習会と軽視される恐れが多分にあります。今回は時代の流れに応じて内容をかなり変更し、シンクロトロン粉末X線回折(Aコース、井田 隆)、フィゾニットが開発している RIETAN-FP 用のグラフィカル・ユーザーインターフェース RIETAN-GUI(Bコース、坪田雅己)、リチウムイオン二次電池材料(B・C コースコース、西村真一)に関する講義を新設しました。これでマンネリ感が一掃できたはずです。従来通り、三コースの一部だけを選択できるようにしてあります。

PF とあいちシンクロトロン光研究センターの粉末X線回折装置を管理しておられる井田先生の講義(16:45〜)からは、産業利用も広がっている放射光についての基礎知識が得られます。wxPython を用いて構築した RIETAN-GUI は CUI(Character User Interface)アレルギーの若手研究者や学生に大歓迎されると確信しています。近年、世界中で研究開発競争が激化しているリチウムイオン二次電池材料を担当する講師には新進気鋭の若手研究者を抜擢し、思い切って2コマを担当してもらうことにしました。B・C コース同時底上げの切り札です。中性子回折の利用についても、少々お話しいただけるでしょう。

老朽化した MEM 解析プログラム PRIMA は1月に廃棄処分しました(1月21日の新着情報参照)。その後継プログラム Dysnomia「Dysnomia 正式版の公開」参照)と MPF 解析の技術的な優位性と健全性を十分理解して頂くために、電子・核密度分布の決定に関する講義(C コース、門馬綱一)の時間を増やしました。Dysnomia を使うのはこの講義を聴講し、基本(たとえば適切な単位胞分割数の自動決定法、MPF 解析の指針、σ(|Fo|) の調節)を押さえてからにしてほしいという心情が込められています。Dysnomia は能う限り最大に近い情報エントロピーを与えるケンブリッジのアルゴリズムを実装した唯一の無料プログラムです。他に類を見ない高速性能とメモリー使用量の節約を見事に両立しています。詳しくは日本中性子科学会誌「波紋」の2月号に執筆したサイエンス記事をお読みください。

上記 Web ページ中の「特徴・特典」に記したように、RIETAN-GUI の無料版(B・C コース)と RIETAN-FP + Dysnomia + MPF_multi.command による粉末X線回折データの MPF 解析例三つ(C コース)をお土産として差し上げます。後者は Powder Diffraction 誌に掲載予定の Dysnomia のパフォーマンスの検証に関する論文 "Dysnomia, a computer program for maximum-entropy method (MEM) analysis and its performance in the MEM-based pattern fitting" で10ページにわたり詳しく報告したものであり、今後 Dysnomia を大いに活用していこうという方々にとって恰好の手本となるでしょう。Dysnomia は本講習会までにバージョンアップする予定ですが、その配付ファイルを解凍するとき要求されるパスワードも講義の最後でお教えします。

「お前の担当は一コマだけかい」という声も上がるかもしれません。かつては本講習会で3コマの講義を平気でこなしていましたが、一歩下がって後進に道を譲るのも先達に課せられた使命です。リートベルト法に関する私の講義(Bコース)は100分一本勝負なので、かなり消耗します。また集客請負人として宣伝活動にも励みますが、PR の波状攻撃も意外と自分を疲弊させます。しかし講習会の間は毎日、会場に常駐し、講義終了後は恒例の質疑・応答デスマッチを受けて立ち、死力を尽くす所存です。

100分の内、15〜20分程度は中性子回折に割くつもりです。磁性原子である Mn, Fe, Co, Ni などを主成分として含む酸化物が多いリチウム二次電池用正極材料や SOFC のカソード材料を扱う際には、磁気構造の解析が必要となるケースも多いこと(「ムラ社会の掟」青字部分参照)を考慮し、単純なコリニア磁気構造(強磁性体、反強磁性体)の解析について手短に説明します。RIETAN-FP を使えば、簡単に解析できるんですよ。VESTA を活用した RIETAN-FP 用入力ファイル *.ins の超簡単作成法も紹介します。

上述のように三コースのプログラムが更新されており、飯田橋駅から目と鼻の先という交通至便の地で開かれる上、参加者を対象として「粉末X線解析の実際」第2版34%引きの特価で販売しますので、比較的早い時期に定員(160名)を超過するコースが出る可能性が高いです。前回はA・B両コースで参加希望者が200名を越えました。一番人気である Bコースの受講希望者はとくに早めに参加登録してください。本講習会の会告中の Web 申込みシステムで手軽に申し込めます。
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