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HP と Twitter を補完するとともに、互いの密接な連携を図るため、本ブログを開設した。三位一体を目指す。情報提供、広報活動、教育・啓蒙活動の一環として、肩の力を抜き、冗長性を廃し、簡にして要を得た文章を書くよう心がける。
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永久に名前を遺した凡庸な男
ケッヘルは一生独身を貫き、自らの多彩な才能を開花させ楽しむのに生涯を捧げた。植物と鉱物の貴重な標本を多数収集し、詩作や作曲を手がけ、音楽分野の著作もある。しかし、今日それらの業績はほとんど忘れ去られ、唯一モーツァルトの作品目録だけが生き延びている。今でもモーツァルトの全作品が演奏されるたびに、彼の名前が作品番号とともに読み上げられる。たとえば「弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 ケッヘル516」や「交響曲 第39番 変ホ長調 ケッヘル543」というように。

「アマデウス」を観た方はご存じだろうが、晩年、禁治産者同然の身の上だったモーツァルトは、墓さえ造ってもらえなかった。一方、オーストリアの名士として遇されていたケッヘルの葬儀が VIP 待遇で執り行われたのは皮肉なことである。

モーツァルト作品目録と他の業績のどこに差があるのかというと、前者は空前絶後の天才がこの世にもたらした不滅の芸術作品、言い換えれば「超常現象」を扱っていたということが挙げられる。すなわち天馬空を行く、天衣無縫な音楽は、天から授かったとしか思えぬ奇跡なのだ。

科学の世界に目を転じれば、たとえ高名な科学者でもリタイア後には急速に名声が色あせ、ついには消滅してしまうという厳しい現実がある。凡人が後世まで残るような研究を成し遂げるには、なんらかの「超常現象」を研究対象とするべきであろう。
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