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HP と Twitter を補完するとともに、互いの密接な連携を図るため、本ブログを開設した。三位一体を目指す。情報提供、広報活動、教育・啓蒙活動の一環として、肩の力を抜き、冗長性を廃し、簡にして要を得た文章を書くよう心がける。
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多相リートベルト解析用入力ファイルの作成
RIETAN-FP に microabsorption 補正機能を追加して以来、多相リートベルト解析で悪戦苦闘する人が増えたようなので、入力ファイル *.ins 作成時に注意すべき点をまとめておく:
  • 多相試料用のひな形ファイルには X 線回折データのリートベルト解析用入力ファイル Cu3Fe4P6.ins を用い、必要に応じて他のひな形ファイル(英語が苦手な人は FapatiteJ.ins)を参照する。単相解析用のひな形ファイルを自分で加工したとしても、成功は覚束ない。
  • 精密化するパラメーターが多すぎないように、プロファイル関数(NPRFN)と非対称化の方法(NASYM; NPRFN = 0のときだけ)は全相で共通とするのが定石だが、顕著なブロードニングを起こしている相についてはこの限りでない。
  • Cu3Fe4P6.ins 中の 'NPHASE@ =' の後ろに試料中に含まれている相の数を必ず入力する。
  • 'INTSTAND = 0: .....' 以降の行で要求されるデータ(相番号を含む)を正しく入力する。
上記四点に留意すれば、多相リートベルト解析はさほど難しくないはずである。

'@NPHASE' という変数名の最初の一文字 '@' については、RIETAN-FP_manual.pdf 中で次のように説明されている:
Integer variables whose name end with ’@’ are local ones that are also referred to in logical expressions. However, they are not real data and used only preprocessing by Tink.
有効粒子半径(effective particle size)Rp相の数(@NPHASE)だけ入力する。入力データの過不足は原因不明のトラブルを引き起こすので、くれぐれも気をつけていただきたい。Microabsorption 関係の部分に限った話ではないが、入力データ部分(半角の英数字とスペースからなる。注釈は除く)は絶対に80桁を越えてはならない。一行が大分長くなってきたら、改行して二分するよう心がけてほしい。

Microabsorption を無視する場合は、有効粒子半径の入力行に入力打ち切りを意味する '/' を置く。有効粒子半径がきちんと入力されていないと RIETAN-FP はデータ入力エラーを起こすので、フェールセーフのために
Effective radii of spherical particles may be missing in the current multiphase sample
というエラーメッセージを出力して、RIETAN-FP が停止するようにしてある。

なお RIETAN-FP で microabsorption を補正する場合、仮想的化学種(二つ以上の元素が指定分率でミックスした化学種)は使用できない。そういう誤りを犯すと、
No microabsorption can be corrected on the use of virtual chemical species
というエラーメッセージを出して、プログラムが停止する。固溶体のリートベルト解析では要注意だ。原子散乱因子などを収めたファイル asfdc 中に収録されている化学種("pure" chemical species)だけを使えば、事が済む。
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