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HP と Twitter を補完するとともに、互いの密接な連携を図るため、本ブログを開設した。三位一体を目指す。情報提供、広報活動、教育・啓蒙活動の一環として、肩の力を抜き、冗長性を廃し、簡にして要を得た文章を書くよう心がける。
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白猫であれ黒猫であれ、ネズミを捕るのが良い猫
本日の Rietveld Mailing List で Solovyov (Institute of Chemistry and Chemical Technology, Russia) が "for structure refinement and QPA the Pearson VII may be (and is) really advantageous in many cases, depending on the instrument and the sample, of course." とコメントしていた。

その通りだと思う。RIETAN-FP に組み込んだ分割型 Pearson VII 関数は物理的意味をもたないが、放射光+ IP のようにプロファイルの裾に回折強度が一部侵出する場合は非常に有効だ。Fundamental parameter 法では物理的に意味のあるプロファイル関数を使えるといっても、実測パターンによくフィットしないのではプロファイルのモデル化に成功しているとは言えない。Solovyov によれば、彼が

L. A. Solovyov, "Revision of the Mg(ClO4)2・24H2O crystal structure," Acta Crystallogr., Sect. B: Struct. Sci., 68, 89-90 (2012).
DOI: 10.1107/S0108768111054371

で報告した美しいフィットは分割型 Pearson VII 関数で達成したとのこと。

余談になるが、Robertson と Bish (2010) による Mg(ClO4)2・24H2O の未知構造解析(TOPAS を利用)におけるリートベルト解析から得られた劣悪なフィットは空間群の間違いに起因していたことが上記論文からわかった。つまりこの水和物の空間群は C2 (noncentrosymmetric) でなく C2/m (centrosymmetric) だったのだ。彼らの論文を最初に眺めたときは、こんな「恥を知れ」と罵りたくなるような論文をなぜ受理するんだと憤慨した(2011年1月15日の掲示板)が、やはり致命的な解析ミスだったのか。このクソ論文を却下しなかったレフェリーも同罪だよ。ここまでフィットが極悪だと恰好の標的になるんだなぁ。
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